先週は「目的を実現させるための条件」を考えました。
●ビジネス中国語を学びたい
→ビジネス中国語を教えている大学
●会話力を強化したい
→日本語学科がある大学
→日本人があまり多くない大学
今ひとつ、条件を考えられなかったなぁ…
という方もいらっしゃるのでは?
今週からは、
●大学を選ぶための一般的な条件
を考えていきます。
大学選びの条件1:【1クラス人数】
これ、スーパー重要です。
特に日本人にとって。
例えば、
1クラスに20人いたとしましょう。
みんな、同じ金額の学費を払っている。
ところが、
得られるものは20人に平等ではない。
3人くらいの学生が
成果の8割をゲットして、
残りの2割を
17人が分け合う。
大体そんな感じです。
どういうことか。
授業中に分からないことが出た。
先生の話が聞き取れない。
そんな時、
20人が平等に質問できるわけではない。
だいたい、押しの強い人が
授業中にジャンジャン発言するんです。
●文法の説明がよく分からない
「先生、そこ、もう一回説明して!」
●聞き取れない単語があった
「ちょっと待った。今のもう一回言ってください。」
●宿題の答え合わせ(特に作文)
「先生、私はこう書いたんだけど、どうですか?」
他にも、
「先生、先週の授業のあれ、もう一回教えて欲しいんだけど。」
「あのね、携帯買うとき店員になんて言ったらいいんですか?」
「先生今日の服かわいいねぇ。デート?笑」
20人の教室の中で、
あなた、
こんな感じにジャンジャンバンバン発言できますか?
19人のクラスメートが見つめる中で、
「先生、今のところよくわかんない。もう一回お願いします。」
言えます?
日本人にはハードルが高いんですよ。これ。
今までいろんな大学で授業を見てきましたが、
こんな感じに発言しまくってるのは、
ほとんどが欧米人。
日本人の多くは聞いてるだけ。
先生に当てられた時だけ口を動かす。
受身の授業です。
ごく一部の学生が
自分のペースで授業をコントロールする。
ドンドン質問して疑問点をなくし、
ジャンジャン発言して会話力を鍛え、
バンバン先生とやり取りして聴力を高める。
払う学費は同じでも、
得られる成果は平等ではない。
一部の圧倒的勝者と、
大多数の敗者
これが留学の現実です。
けど、しょうがないですよ。
日本人として20年以上生きてきたんですから。
今さらイタリア人のラテンのノリで、
ジャンジャンバンバン発言なんて無理でしょ?
無理なんですよ。
大多数の日本人には。
小中高と12年間、
そういう環境で育てられてきたんですから。
じゃあどうするか。
競争率の低い環境を選べば良い。
教室にいる人数が10人以下になると、
一気に発言しやすくなります。
どんな大学でも授業をサボる学生はいますので、
在籍人数が15人を下回れば合格ライン。
先生も10人以下になると、
1人1人の学生に目が届きやすくなります。
質問したそうな顔をしていたら聞いてくれたり。
ある程度平等に発言機会が来るように配慮してくれたり。
自分は特に引っ込み思案だなぁ。
そう思うならば、
5人以下とか、
より少ない大学を選べば良いんです。
大人数の教室で
ジッと座って授業を聞いてるだけ。
聞きたいことも聞けず、
1回か2回、中国語でしゃべるだけ。
そんな留学、意味ないです。
断言します。
日本で中国語スクールに通ったほうが良い。
あなたが
ジャンジャンバンバン発言タイプならば問題なし。
でも、
それが苦手な平均的日本人であるなら、
1クラス人数が少ない大学を選ぶべきです。
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【今週のまとめ】
1) 留学の成果は全員に平等ではない
2) ジャンジャン発言できる学生が授業をコントロールする
3) 日本人はジャンジャン発言するのが苦手
4) ならば、1クラス人数が少ない大学を選ぶべき
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